結束バンドで電線を締める上でのポイント

結束バンドで電線を束ねる場合は、外皮に傷をつけてしまわないように、キツく締めつけないことが大切だといえます。動かないようキツく締め上げると外皮に過度な力が加わってしまい、傷がつくことで信頼性が低下してしまいます。一見問題がなさそうに見えても、傷から劣化が始まってしまったり毛細管現象で水分が浸入する恐れが生じるので、壁内や屋外配線では特に注意です。爪が引っ掛からない程度の浅い傷なら心配は要らないでしょうが、曲げると広がる傷には要注意ですし、場合によっては電線を交換した方が良いこともあります。

結束バンドの使用で特に注意が必要なのは細い線で、中でも柔軟性が高くて曲げやすい、使い勝手が良く感じられる電線です。細い線をキツく結束バンドで締めると、外皮に傷がつくだけでなく内部にまで力が加わり、最悪のケースだと断線が生じてしまいます。電線の断線は、発熱や発火という危険性に繋がりますから、結束バンドの使い方には十分な注意が必要です。また束ねて固定する使い方の場合、無理に曲げた状態で締め上げたり一時的でも力を加えないことが大事です。

1本の結束バンドで多くの電線を束ねるのも厳禁で、本数が増すとそれだけ通気性が悪くなって発熱したり、ノイズが混入して機器に不具合が生じることにもなります。埃が溜まりやすくなったり、掃除の手間が増えてしまうデメリットもありますから、いくら便利とはいっても何ごともやり過ぎないことが大切です。

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